まだ歩いています。

絵を描くこと

最近、絵を描くのがとても楽しい。

悩む時間が圧倒的に少なくなった。だめだぁと消したくなることもないし描けないやぁと泣くこともない。この楽しさがずっと続いたらなと思っている。

今日は今まで自分が絵を描いていて悩んできたことや最近の心境の変化を好き勝手に書こうと思う。

140字の呟きでさえ、読み返すと自分の日本語力のなさをすごく感じるので多分めちゃくちゃな記事にはなると思うが気にしないことにする。

そして別に有用なやつではなく「今の自分」は「こう」というだけの話です…😂

 

絵は物心ついた時から描いていた。

Twitterで上げるようになったのはこの5年くらい。10年程失っていた二次創作の意欲を、仕事を減らしたことで取り戻した。iPadを買って気軽にどこでも描けるようになったというのも大きかった。私は絶対に人物の頭を大きく描いてしまうので、アナログでは毎回全身描いてからもう一度頭を描き直していた。デジタルではそういう修正がさっとできる!すごい!と、感激した。せっかく描いたし…という気持ちでSNSにアップするようになった。

 

SNSには神が沢山いる。デジタル化がすすみ、年齢を問わずプロか!?という人たちが光り輝く作品を毎日流している。自分の意欲がない間もそんな神たちの二次創作を見て楽しむことはできていた。

3年くらい前の話。「見て楽しませていただく」という生活を送っていた人間が「自分も描く」ようになり、久しぶりの創作活動はとても楽しかった。でも、ROM専が絵を描くようになったら他の人の絵を見てなんだか落ち込むようになった。同ジャンルの大好きな絵師さんの作品も、ギャァ!❤️‍🔥と興奮した後に胸が苦しくなる。これは誰でもあるあるかなと思うのだが「自分が推しを描く必要、ないな……」という気持ちになってしまったのである。最初はそんなことなかったのに。誰に何を言われたわけでなく、いつのまにかそういう気持ちが膨らんでしまった。絵師さんのことは大好きなのにこんな気持ちになってしまうのがつらく申し訳なかった。自分の絵に自信がないからだとわかっていた。元々美術をやっていたわけではないので、全て独学で、基礎が何もない。勉強不足、技術不足は痛感していた。

落ち込んでも私は私の推しを描きたかった。描くことをやめられないなら、苦しいならその原因をなんとか取り除けばいいんだと、本を買ったりオンラインで講座を受けたりした。絵を描くことが好きなんだなと思った。昔から、辞めずに続けていてこういう向上心を持てるのは絵だけだから。

たまにうまく描けているような気になって楽しくなったり、やっぱりだめだと落ち込んだりを繰り返しながら、そのうちにどちらかといえば「苦しい」方が多くなっていった。描けない日も増えた。全然理想に届かない。練習不足だからだと自分を責めた。自分は創作は向いてないなと何度も思った。

絵を描く頻度が下がった頃に、絵師さんの絵に関する悩みの呟きを見て自分の気持ちが変わった。

 

・どれだけ絵がうまい人も、絵が描けないと悩んでいる

悩まない人なんていない……!

めちゃくちゃ当たり前のことなのに、心のどこかで、思い通りの線をすぐにかけるのかな、色を塗るの楽しくて仕方ないのかな。いいなぁ、そうなれるかなぁと憧れて思い込んでいた。(いや…普通に悩むだろ!😂)「みんな同じなんだな」ぼんやり思ったら急に気持ちが軽くなった。そう呟いたら大好きな絵師さんが「私もそうです」とお話ししてくださった。とても嬉しかった。

「完璧」を見すぎていたのかもしれない…やっと自分のために自分の描きたい推しの姿を描けばいいんだった、と思い直した。

 

・趣味で描いている、ということ

これは最近気がついたことだが、私が理想に届かなくて、絵がうまくなりたいのにならなくて、落ち込んだりしていたのは「いつか絵の仕事をしたい」という気持ちを抱き続けていたからだと思う。絵を描くのが楽しいと思う瞬間は本当に少なかったので、多分自分で思っているよりもずっと長く強く思っていた。幼い頃は漫画家になりたかった。正社員でやっていた仕事を減らした時に、漫画は描けないけど絵の仕事をしてみたいと思うようになっていた。収入が減った不安もあり副業について考えた。ただ、精神的な体調不良が長引きすぎて、副業のための勉強は正直続かなかった。何もかも頑張ることができなかった。でも絵は描けた。でもその「いつか」の気持ちに知らないうちに縛られていた。人間の体の構造を理解しないと、パースを勉強しないと、塗りも丁寧にできるようにならないと。今後のために、いつかのために、と無意識でまた完璧を目指してしまっていた。絵の仕事が必ずしも完璧でなくてはいけないわけではないのに…。

 

この数ヶ月、沢山の人と創作についてお話しさせていただく機会があった。熱量がすごく感動した。そして色んな向き合い方を聞いて、自分の絵や創作に対する気持ちを見つめ直したりして、区切りをつけることができた。自分の向き不向きをちゃんと受け入れた。マイナスではなくて、プラスの区切りだと自分では思っている。私は趣味で絵を描こう。いつかのことを考えるのをやめよう。うまくなりたい気持ちを諦めるというよりも、「今」はとにかく「楽しく」絵を描く時間が沢山沢山ほしい。

そう思ったら自分の絵が好きになってきた。色を塗るのが苦手だけど、分厚く深く塗らなくたって自分がいいと思ったらそれでいいんだ!線がぐちゃぐちゃでも自分に刺さればいいんだ!鎖骨や肩甲骨の位置がずれててもまぁいっか!(よくない)となった。理想はある、全然遠い、成長するためには時間をかけるのが必要とわかってる。やってきて身についたものも実感してる、でも今は技術より気持ちを優先したい!それでもいいんだ、趣味だから…!そう思ったら本当に肩の力を抜いて絵が描けるようになった。

うまくなりたい気持ちは変わらないけれど、楽しく描いて、描けないものが出てきて、描きたいと思ったところを勉強してやっていこう。

 

趣味の範囲ではグッズを作ったら販売はしたいな、と思う。二次創作以外では鳥の絵を描いていて、たまに自分用にブランケットやスマホケースを作っているのでそれを細々と出してみたい。

 

終わり。